ハウスエッジとは?計算方法やギャンブル・カジノゲームのハウスエッジについて解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • ハウスエッジとは何か知りたい
  • ハウスエッジの仕組みを知りたい
  • ギャンブルやカジノゲームのハウスエッジを知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では「ハウスエッジの概要や計算方法、ギャンブルやカジノのハウスエッジ」などについてお伝えしていきます。

ハウスエッジとは

ハウスエッジとは

ハウスエッジとは、ゲームで本来当選する確率よりも少ない倍率で配当を行う事で、その差額をカジノが得るものです

「控除率」ともいい、簡潔に言うと「胴元の取り分」の事で、カジノが収益を得るために必要なものです。

カジノの運営者は経営するために当然ながら利益を上げる必要があり、そのために各ゲームにはハウスエッジが設定されています。

ハウスエッジは各ゲーム異なるため、ハウスエッジが低いゲームをプレイする事で、勝率が上がる可能性があります。

ハウスエッジと還元率の違い

還元率とはプレイヤーが賭けた金額に対して、どのくらいのお金が戻ってくるかという比率を表しています。

ハウスエッジは逆に、どの位お金が戻ってこないかという概念になります。

つまりハウスエッジと還元率は、基本的に逆の意味になります。

例えば、還元率95%のスロットがあるとすると、ハウスエッジは5%になります。

つまり還元率によって、ハウスエッジも算出できるようになります。

ハウスエッジとペイアウト率の違い

還元率と同じように、ハウスエッジとペイアウト率も、基本的に逆の意味です。

ペイアウト率とは、オンラインカジノやパチンコでよく使われる数値で、RTPとも呼ばれます。

オンラインカジノでは「〇〇%~〇〇%」などと表記されます。

厳密に言うと還元率とは計算方法が違いますが、ハウスエッジとの関係性は還元率と同じように考えて問題ありません。

【徹底解説】ハウスエッジの仕組み

ハウスエッジの仕組み

ハウスエッジの仕組みとして、カジノ側が経営のための取り分を設定している部分を理解する必要があります

ここでは、ルーレットで説明します。

ルーレットには1~36の数字があり、ストレートアップで当てた場合、賭け金が36倍になります。

しかし、実際はルーレットにはゼロとダブルゼロも存在するため、当たる確率は1/38です。

つまりカジノ側とプレイヤー側が対等の場合、ストレート・アップの配当は38倍になるはずです。

この「当たる確率」と「配当」の違い、36倍と38倍の差分が「ハウスエッジ」です。

上記のルーレットの場合、ハウスエッジは約5.26%になり、10,000円を賭けた場合、カジノ側の利益(ハウスエッジ)は1回のゲームごとに526円になります。

ハウスエッジは各ゲームで異なり、ハウスエッジが低いゲーム程プレイヤー側に有利です。

ゲームに挑む前に、ハウスエッジをチェックすることが大切です。

ハウスエッジの計算方法

計算方法

ハウスエッジは以下の計算式で算出できます。

(ハズレの数 ÷ 出目の総数 – 当たりの数 × 賞金倍率 ÷ 出目の総数) × 100 = ハウスエッジ

上記の式では「ハズレの数」から「賞金倍率を加味した当たりの数」を引くことで、ハウスエッジを算出しています。

つまり、ハウスエッジが高いほど、カジノ側が有利なゲームになり、ハウスエッジが低いほど、プレイヤー側が有利なゲームです。

ハウスエッジの使い方

使い方

ハウスエッジは、いかに損をする確率を減らしてゲームを楽しむかを考える上で非常に大切です。

なぜならゲームに「どれだけの金額を払うのか?」という見積もりが簡単にできるためです。

「どのくらいの損失がありそうなのか?」という目安があれば、カジノで遊ぶ資金がどのくらい必要なのかわかります。

また、ハウスエッジは各ゲームによって異なります。

ハウスエッジについて理解していると、できる限り「損」が少ないゲームを選び、できる限り「損」が少ない賭け方を選択できます。

例えばルーレットの場合、シングルゼロとダブルゼロではハウスエッジが違います。

ゲームのハウスエッジを理解する事で浪費を減らし、長くゲームを楽しむ事ができます。

代表的なギャンブルのハウスエッジ

ギャンブルのハウスエッジ

代表的なギャンブルのハウスエッジについて以下の表にまとめました。

ギャンブルハウスエッジ
日本の宝くじ45.7%
スポーツくじ49.6%
競馬25.9%
競輪25.0%
競艇25.2%
オートレース25.2%
カジノ約1〜5%
麻雀約10〜15%
パチンコやスロット約10〜20%

公営ギャンブルのハウスエッジが高い理由

公営ギャンブルのハウスエッジが高い理由としては、収益が社会貢献に使用されるためです。

公営ギャンブルの収益の社会貢献について以下の表にまとめました。

宝くじ販売総額のうち約40%が高齢化少子化対策・防災対策・公園整備・教育および社会福祉施設に活用
スポーツくじ収益の3/4はスポーツの振興を目的とする事業の資金、1/4は国庫に納付
競馬売上の10%およびJRAの1年間の利益の半分を国庫に納付(4/3が畜産振興、残りが福祉)

各公営ギャンブルで使用目的や割合は違いますが、どの収益も様々な形で社会貢献に利用されています。

主なカジノゲームのハウスエッジ

ギャンブルのハウスエッジ

主なカジノゲームのハウスエッジを以下の表にまとめました。

ゲーム名ハウスエッジ
ビデオポーカー0.1~5.0%
ブラックジャック0.4~0.6%
スロット1.0~5.0%
バカラ(プレイヤー)1.24%
バカラ(バンカー)1.06%
クラップス(ドント・パスにベット)1.36%
クラップス(パス・ラインにベット)1.41%
ヨーロピアンルーレット2.70%
アメリカンルーレット5.26%
キノ29%

ハウスエッジが低いとどうなるのか

ハウスエッジが低いとどうなるのか

ハウスエッジが低いとどうなるのかについて解説していきます。

プレイヤーが稼ぎやすくなる

ハウスエッジが低いと、プレイヤーが稼ぎやすくなります

ハウスエッジは「胴元の取り分」ですが、逆に言うとハウスエッジ以外は「プレイヤーの取り分」と表現できます。

そのためハウスエッジが低い程「プレイヤーの取り分」が多くなります

ハウスエッジは各ゲームで違い、ハウスエッジが低いゲームをプレイすると、(確率の上では)勝ちやすくなります。

オンラインカジノでは勝率が高くなる

ハウスエッジは、ギャンブルの種類によって大きく異なります

公営ギャンブルのハウスエッジは高いため、ハウスエッジが低い傾向にあるオンラインカジノの方がプレイヤーに有利で、勝ちやすいです。

もちろん確率の話のため必ず勝てるわけではありません。

しかしハウスエッジが50%近い宝くじに比べれば、勝てる見込みの高いギャンブルです。

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由について解説します。

世界中から参加できるから

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由として、世界中から参加できることが挙げられます

オンラインカジノの場合、世界中のどこからでもアクセスできるため、プレイする人数が桁違いに多くなります

人が多く集まればそれだけお金も多く集まり、ハウスエッジが低くても、大きな収益を得られます。

24時間いつでもプレイできるから

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由として、24時間いつでもプレイできることが挙げられます

世界中のプレイヤーが常時遊んでいるため、それだけ多くのお金が動いています。

そのため開店時間・閉店時間がある実店舗の日本のギャンブルと比較して、売上が伸びやすくなっています。

一つの勝負が短く何度も行われるから

低いハウスエッジでもオンラインカジノが運営できる理由として、一つの勝負が短く何度も行われることが挙げられます

カジノゲームはどれも1ゲームが短く、すぐに終わるのが特徴です。

遊べる回数にも物理的な制限がなく、時間もかからないため、プレイヤーは何回でもゲームでをプレイできます。

カジノ側としては、プレイヤーがゲームをすればするほど、ハウスエッジを得ることができるため、少額でも積み重ねた事で大きな利益になるようになっています。

ハウスエッジに関してよくある質問

よくある質問

ハウスエッジに関してよくある質問に回答していきます。

スロットのハウスアドバンテージとは?

スロットのハウスアドバンテージとは、プレイヤーがカジノで遊ぶ際に生じるカジノ側の有利性を表した言葉です。

平均的なランドベースのスロットマシンは5~10%のハウスアドバンテージで、この面だけを見るとこのゲームで勝つことは困難です。

オンラインスロットは通常3~5%のハウスアドバンテージです。

テキサスホールデムの胴元とは?

テキサスホールデムの胴元とは他のゲームと違いプレイヤー対胴元の戦いにはならないため、存在しません

テキサスホールデムはプレイヤー同士の戦いで、胴元やディーラーがゲームに介入することが無いためです。

そのため、カジノ側は場所代として、勝利した人の勝利金から数%をハウスエッジとして回収しています。

また海外では、勝利金以外にディーラーにチップを渡すことが一般的です。

カジノにおけるハウスエッジとは?

カジノにおけるハウスエッジとは、カジノ側の利益を守るために各ゲームに設定している大切な収入源です。

イカサマや意図的な出目の調整などをしなくても、必ずカジノ側に利益が出るような仕組みになっています。

オンラインカジノの場合でも、開発費などを回収するためにハウスエッジが設定されていますが、オンラインカジノはハウスエッジが低い傾向にあります。

ハウスエッジの概要や計算方法まとめ

まとめ

この記事では「ハウスエッジの概要や計算方法、ギャンブルやカジノのハウスエッジ」などについてお伝えしてきました。

ハウスエッジは「胴元の取り分」であり、ハウスエッジが低いゲームを選ぶ事で浪費する可能性を低くできます。

オンラインカジノの場合はハウスエッジが低い傾向があり、他のゲームと比べてプレイヤーが損しにくい仕組みになっています。

カジノゲームに挑戦する前に、ハウスエッジをチェックするのも大切です。